タイル仕上と下地の整合は設計段階での検討が重要_NARIHIRA RECEPTION_140607

現場は骨組、下地の組立といった工程から、少しずつ仕上材料が取り付けられて来ました。

前面道路側の外壁ALC板は、耐久性と意匠性を高めるために、タイル張りとしております。今回は、横長形状(45㎜×195㎜)のタイルを接着張りとしています。
この時に下地となるALC板は600㎜の幅のパネルとなるのですが、このジョイント目地とタイル目地を合わせておかないと、後々にタイルが割れくる恐れがあります。タイルのサイズは45㎜×195㎜ですが、目地込の寸法は50㎜×200㎜となりALCパネルの600㎜の約数です。縦、横、いずれの向きでも上手く割付ける事ができるので、あとは、ALC板の長さをタイルの枚数に合う様に調整できれば、奇麗に割付がなされた壁面が完成します。


今回は、壁端部をALCパネル1枚の厚さで見せる様な納まりとしています。これはタイルを張る外壁が、この面のみなので、あえて他の壁面とは違った要素として認識される事を意図しました。これに伴い、壁端部はL型に曲がった役物タイルを使用し、タイル自体の厚み(8㎜)を感じさせない様な納まりとしました。独立した壁のソリッド感が上手く表現できたと思っております。

外壁タイルと同時進行で、内部の工事も進んでいます。外壁材の内側には断熱が吹付けられ、順次、設備の配管も行われています。階段周りは内壁のボードが張られ、空間ボリュームが見えて来ました。

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