128_S-HOUSE[FUKAZAWA]

計画敷地:東京都世田谷区
用  途:専用住宅
構造規模:RC造+鉄骨造 地上2階
敷地面積:224.23m2
建築面積:134.23m2
延床面積:218.97m2

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大正初期に開発された深沢地区は、桜並木のある高級分譲地として開発されました。現在も広大な敷地を有する邸宅が点在しており、ゆとりがあり、緑が多く点在する良好な景観をそなえています。南北に奥行のある計画敷地は、桜並木の北側前面道路と西側の位置指定道路の2方に接道しており、母屋への導入方法にバリエーションを持ちうる事と、通風、採光の面でも有効な形状をしています。200㎡超の敷地は、60%の建蔽率と相まって、ゆとりある外部空間を敷地内に内包する事ができます。

 

内なる安らぎ

良好な周辺環境を取り込みつつ、プライバシーとセキュリティーに配慮した計画を念頭に置きました。

1階に設けるテラスは、リビング、ダイニングにも連続する生活の中心的な位置づけとしました。南西の角に長さのあるテラスを配置する事により、陽光を敷地内にたっぷりと取り入入れる事ができます。敷地境界上に設けた強固な壁は、周辺からの視線や侵入から守る結界となり、内なる安らぎ[INNER-PEACE]をもたらすための装置です。この壁によって切り取られた内側は、プラベート性の高い空間となり、母屋とテラスの関係をより密接に関係づける事ができます。それは内部空間と外部空間の連続感を生む事になります。内部とテラスの床レベルを段差なく揃え、内部と外部の切り分けはガラス戸を用います。リビング、ダイニングとも、このガラス戸を開ければ、テラスとひと続きの大きな広間が生まれます。植栽を行う事により、緑を感じる潤いのある空間を演出できると共に、外部空間ならではの、自然との対話を毎日の生活の中で感じる事ができるでしょう。おそらくテーブルセットには植栽が柔らかく木陰を作ります。母屋と接続する出入口にはテントの庇を設け、光と雨に対応します。

また、2階にもテラスを設けました。北側道路沿いに、壁に囲まれた外部テラスを寝室に併せてとります。ここにも敷地外から緩やかに隔絶されたプライベートな外部空間が生まれます。プライバシーに配慮しつつも、隣接する桜はテラスを覆う様に咲き乱れる事でしょう。街路樹を借景にした上質な空間を確保する事ができます。

株式会社3*D空間創考舎一級建築士事務所
スリーディークウカンソウコウシャ

東京都港区赤坂2-5-8 Hulic JP SPACES赤坂
TEL 03-3560-6487

一級建築士事務所 東京都知事登録53299号
設立 2007年2月28日
代表取締役 石川 利治(一級建築士)

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