「小さな離れ by 一級建築士事務所タスエス」 来訪記


建築家31会のお仲間である、一級建築士事務所タスエスさんが設計した「小さな離れ」のオープンハウスにお邪魔して来ました。2人組のタスエスさん、今回は松下さんがメインとなって進めた案件との事です。

杉並区善福寺の閑静な住宅地に計画された今回のお宅は、母屋の隣にある駐車スペース上部に設けられた「離れ」でした。道路と母屋が建つ地盤面の段差を上手く利用した離れは、庭レベルから四隅の柱で支えられ、地面から軽やかに浮いていました。道路に面した駐車スペース部分を抜けて(離れをくぐって)階段を数段上がり母屋の間の路地を抜けると、離れの奥庭がありました。これは土いじりがお好きな奥様が、さらに手を加えて行かれるとの事でした。

離れにはこの庭に面してデッキが設けられており、数段の鉄骨階段でアプローチします。このデッキには手摺を兼ねた小さなテーブル代わりになる膳板(?)が設けられていました。これは、デッキに腰かけて、お気に入りの庭をご覧になりながらお茶をするための仕掛けで、実際に腰掛けてみると、高さ関係が絶妙で、すっぽりと納まる感じがとても良くできていました。

松下さん自ら腰掛けてくれました(シャイなのでこちらは向いてくれませんでした(笑))

建物は四角の平面形状をしていますが、屋根部分がデッキ側にずれた形態をしています。庭を覆う様にデッキ上に掛かる屋根が、凝縮された空間により親密なまとまりを生み出している事を感じました。

離れの内部は、水廻りを備えた一部屋でした。

趣味の部屋としてご友人を招いてお過ごしになるとの事で、何ともうらやましい限りです・・・。ずらされた屋根と建屋の隙間にはガラスが嵌め込まれており、合板によって奇麗に納められた天井に、柔らかく外光が廻りこんでいます。

生成りでシンプルな形態が、屋根をずらすというコンセプトをより明快に表現していると感じました。小粒ながらピリッとパンチの効いた、タスエスさんならではのこだわりを感じさせる素敵な離れでした。

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