講義初日_H20年9月生

非常勤で行っている専門学校の講義[H20年9月生]が今日からスタートしました。離職者を対象としたこの講義は、建築の計画段階から施工するまでの内容を短期集中で行うもので、今回の担当日数は講義9日間、CADの実技指導7日間になります。最も短期集中と云うだけあり、一日に6限の講義を行うため、これが非常にしんどい(講義を聞く学生さんもかなり厳しいと思いますが・・・)。休み時間はあるものの、殆ど立ってしゃべりっぱなしのため、衰えつつある体をさらに酷使する事になりまして・・・講義終了後、事務所に戻る頃には心身ともに疲れ果てて、しばらく何も出来なきない状態になります。以前、講義終了後に構造打合せがあり、疲れ果てていた私は、かなり不機嫌であったらしく、後日NCUの長瀬さんにお叱りを受けました(そんなつもりは無かったのですが・・・すみません 汗)。実は、前回の一連の講義[H20年4月生]から、2日間だけその長瀬さんに講義をお願いしております。後日、お話しする機会があったのですが、非常に神経をすり減らしてしまった様で、精魂尽き果てたとの事。あの時の私の不機嫌な態度も判ると、妙なご理解を頂けた様子でした。果たして良かったのか悪かったのか・・・・。

いずれにしても、今回も出来るだけ噛み砕いた講義説明になる様に努力して行こうと思っております。

NCUさんの新事務所にお邪魔して来ました

仕事でお世話になっている構造設計事務所NCUさんの新オフィスに初めてお邪魔しました。今年の7月に自由が丘に移転されており、メールでのお祝い連絡はさせていただいていたものの、早くお伺いしたいと思っているうちに秋になってしまいました。
取締役の長瀬さんと初めてお会いしたのは、SONY CITY新築工事の仕事でした。

品川港南口のSONY CITY

2004年頃だったと思うので、かれこれ5年近いお付合いになります。この現場は、とても大型の物件であったので、仕事量とそれをこなすためのスピード感がかなりハードであったのですが、苦楽をともにした中で長瀬さんのお人柄と仕事ぶりに触れ、勝手ながら大きな信頼を寄せさせて頂いており、それ以降、今日に到るまで、懇意にさせて頂いているといったところです。2005年に以前の職場で一緒だった植畑さん (代表取締役) と近藤さん (取締役) と3人で、それぞれの頭文字をとったNCU一級建築士事務所を設立された。現在は総勢8名でお仕事をされていると云うことで、大変なご活躍ぶりです。

おしゃれな街並みの1階に構えていると云うことで、ガラス張りの玄関から中を覗く方が多いと噂に聞いていました。たまたま土地勘のある場所であったこともあり、迷わず到着することができました。
モノトーンを基調にした内部は大変スタイリッシュで、ショップに見間違うような格好良さでした。たしかにこれは通りがかりに中を覗きたくなる。とても良いオフィスです。
インテリアの様子も判ったので、お祝いに鉢植えなどを送る事にしました。最近、通勤途中に気になるグリーンショップができたので、そこで物色してみようと思います。

追記 2017/04/18:その後,NCUさんはさらにお仕事を順調に進められており、現在は人数も10名を越えております。2008年当時の事務所から、同じく自由が丘のテナントビルの2階に移転されました。こちらも素敵な内装で、構造事務所のイメージを凌駕しております(笑)。

Heavy rotation Sep/2008_LIVE/Donny Hathaway [1972]

音楽関係のブログシリーズ「Heavy rotation」

直近に聴く機会が多かった曲、アーティストについて、あれこれと書かせて頂くシリーズを立ち上げさせて頂きます。

1曲目は[Donny HathawayWhat’s Goin’ On] です。わたくし事ではありますが、大学4年の頃から同期と共にバンド活動を行っております。今はメンバーそれぞれが社会人として忙しくしており(中には海外勤務などもあり)中々集まる機会が設けられず、かなりのブランクが開いてしまいました。そんな中、Voの拓司くんが日本に戻って来るという事で、久しぶりにスタジオ入りする事になりました。そこでの課題曲が今回のお題となっている次第です。

そんなよもやま話はともかくとして、このアルバムは間違い無く歴史に残る傑作でしょう。バンドの高い演奏能力と一体感、練られたアレンジとインプロビゼーションも織り交ぜた躍動感がライブ音源として活きいきと残されています。小型のライブハウスでの演奏に、観客も敏感に反応し、さらに一体感が生まれているのが手に取る様に判ります(まるでその場にいる様な錯覚を感じ、その様子にトリハダが何度もたちます)。特に注目するのはBassのWillie Weeksの演奏で、各メンバーの掛け合いを後押ししながら要所に織り込まれる音がバンド全体にグルーブ感を生み出している様に感じられます。紡ぎだすメロディラインが楽曲全体の色を支えている印象です・・・実にすばらしい・・・。

こんなバンド演奏に一歩でも近づけたらと思う次第です(無理ですが・・・)。実際に我々が演奏すると、どうなるか・・・。What’s Goin’ OnのオリジナルはMarvin Gayeにもかかわらず、このDonny Hathawayのライブバージョンの演奏がバンドスコアとして出まわっています。各演奏を音符として拾う事はできたとしても、その躍動感、ノリによる独特なグルーブを出すのは至難の技で、特にいわゆるブラックなノリは、我々東洋人には中々の難易度の高さです。イントロのエレピ「Wurlitzer(ウォーリッツァー)との事」の右手に絡む様にカウンターで入って来る左手のベースラインや、ソロの中での独特な緩急を交えたメロディラインなど、どうしたらこんなに表情豊かな音が出せるのでしょうか・・・

まさに神ですね。

舟越桂 夏の邸宅 アールデコ空間と彫刻

東京都庭園美術館での展覧会の最終日(〜2008年9月23日)が間近に迫っていたため、足をのばす事にしました。涼しげなひとかたの中に存在感と強さを持つ、氏の初期の作品を思い浮かべ、ともすれば主張のあるアール・デコの室内空間の意匠に、彫刻が埋もれてしまうのではないかとの期待と不安とを持ちながら、その対峙に接しました。

館内に足を踏み入れた瞬間に、そんな思いは杞憂に終わりました。作品の存在感は圧倒的なのでした。最初に迎え入れてくれる彫刻は、ひとかたをしているもののそれはすでに人間ではなく、両性具有の存在が静かに宙に浮いていました。もともと邸宅であった建物は、天井の高いゆとりをもった空間に、客間、寝室、浴室といった部屋毎に様々な素材を生かした鮮やかな意匠を持ち、当時の財力と職人の技を垣間見せています。現代では異次元空間といえるでしょう。その昭和初期に建てられた建物と共に、あたかも止まった時間の中で遠くを見続けているようにそこに佇んでいるのです。その大きさといい、目線の高さといい、遠くを見据える穏やかな表情にこの館の住人ではないかと錯覚しそうになりました。それぞれの部屋の仕上げと呼応するかの様な古色調に仕上げられた彫刻の差し色の取り合わせも美しく、意匠と衣装をコーディネートしている様な印象を受けます。館内を移動し様々な部屋を巡りながら扉枠を抜ける度に彫刻の配置と光量をコントロールした絶妙なライティングが展開してゆき立体的な箱絵を眺めているかのようでした。ドローイングの世界観と新たに生み出された展示空間に、高い次元でのインスタレーションを感じます。

撮影:今井智己

・・・できれば、入場者の少ない時に訪れたかった。

余韻もさめやらぬまま、美術館を後にし、通りに出た所で、一緒にお仕事をさせて頂いている内原デザイン事務所の目黒さん(弊社がプロジェクト参加しているSONY CITYのライティングを担当されています)と偶然に出会いました。よくよくお話を伺っていると、今回の展示の照明デザインをされたとの事でありました。(なるほど・・)と妙に合点がいき、改めてプロの仕事の完成度の高さを反芻するのであります。

鎌倉めぐりなど @報国寺 _2008/09/22

鎌倉巡りの現調会の最後に、かねてからの希望もあり、スタッフと共に報国寺の庭へ立ち寄る事にしました。個人的には今回の訪問が3回目になります。思い起こせば、初めて訪れたのは中学3年の春に行う校外授業(要は秋にひかえる京都修学旅行の前練習といったところだったのでしょうか・・・)になるので、かれこれ25年以上も前の事になります。2回目は大学生の頃なので、それでも15年近くが経っているわけで、寺の全体像等は思い出せず、部分的な記憶の断片が頭に残っているにすぎませんでした。

ただ、度々訪れたくなる程、深く印象に残っているのは、この寺の「竹の庭」による所が大きいです。

 

庭内に足を踏み込むと、およそ2000本あると云われる孟宗竹が眼前にひろがります。傾きかけた陽の光を竹が細長く切り裂き、竹林の向こうの背景をかき消してしまい、目の前に永遠と続く様な奥行きを感じさせます。遠近感を失い、宙に浮いている様な浮遊感におそわれました。竹の足下広がる落ち葉が、あたりの音を吸い込んでいるのか、しばし静けさに身を置いてみます・・・この感覚は確かに記憶がある・・・。

庭の奥にある茶席でお抹茶を頂き、一心地がついた所で帰路につく事にしました。