909_LIBRARY PROPOSAL[NASU-SHIOBARA]

計画敷地:栃木県那須塩原市
用  途:図書館
構造規模:RC造+鉄骨造 地上3階建
敷地面積:4000.00 ㎡
建築面積:1,500.00 ㎡
延床面積:4,500.00 ㎡
共同設計:ゼロ・アーキテクツ プラス コンサルティング

重なり合う関係性により相乗効果を生み出す場

本計画は駅との連続性が高い図書館として、老若男女問わず地域の人々が集うことに加え、観光客が旅の起点とする賑わいのある場所となることが求められました。
様々な世代の人々が同じ時と場所を経験し繋がり、地域の皆様と観光客の接点を提供する事で「知の広がり」を生み出す施設となる事が重要と考えます。その交流と集散による相乗効果によって、街が息づき、街並み交流センターとの連携により、より一層の活気を生み出す事になることでしょう。

地域に馴染む図書館

那須岳、日光連山を背景とした平野部に位置する黒磯は、日々の生活の中に豊かな自然を身近に感じ取る事のできる街です。
水平方向の広がりと高さの抑えられた建屋といった「黒磯の街を形づくる骨格」と呼応する、幾つもの屋根が連続する風景を想起させる様な、分節された小さなスケールが集まった形態を取り入れ、コンパクトな街並に違和感なく溶け込み、街との一体感を生み出す様な親しみやすい施設を目指しました。
在来線の玄関口となる黒磯駅利用のシーンにおいては、コンコースのレベルと施設のメインフロアを連動させ、乗降時に施設内を経由し、施設内の様子を感じて貰う事により、能動的にも受動的にも図書館に導かれる機会を生み出します。
また、新幹線の車窓からは軽やかな屋根が連なる印象深い風景を目にする事により、誰もが興味を持ち、いつしか入りたくなる施設となる事でしょう。

我が家の様な図書館

地域の皆様にとっては、特別な時に使う施設ではなく、普段のちょっとした用事、日常の寄り道ポイントになるようなスペースを作ることが「じぶんち」となり、より訪れやすい施設になる事と考えます。
また、老若男女問わず自然と交流が生まれる様々使い勝手に対応するエリアを内包することで、それぞれの方が自分なりの招く感覚を持てるようになり、みなさんが積極的に、大切に使い続けたい図書館となる事でしょう。

株式会社3*D空間創考舎一級建築士事務所
スリーディークウカンソウコウシャ

東京都港区赤坂2-5-8 Hulic JP SPACES赤坂
TEL 03-3560-6487

一級建築士事務所 東京都知事登録53299号
設立 2007年2月28日
代表取締役 石川 利治(一級建築士)

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