数々のヒット曲を持つボズ・スキャッグスの作品の中で、もっとも好きな曲はアルバム[Middle Man]の1曲目JOJO (1980)なのですが、アルバムでと云えば、この[DOWN TWO THEN LEFT]が気に入っております。これまで何度も繰り返し聞いてきた名盤と同じ様に、本作はアルバムを通しての完成度の高さと楽曲、アレンジの良さが、お気に入りの1枚になった理由です。それをたまたま中古CD屋で紙ジャケットのリイシュー版を見つけたため、今月の愛聴盤となった次第です。名うてのスタジオミュージシャンが揃っていると云うだけでは語れない、バンドとしての演奏の熱さと一体感が特に素晴らしいです。特に2曲目の[HARD TIMES]は淡々としたドラムとギターの表現力あるカッティングにボズのソウルフルな歌声が絡み合い、独特な空気感が絶妙ですね。