Heavy rotation Nov/2008_DOWN TWO THEN LEFT/Boz Scaggs [1977]

数々のヒット曲を持つボズ・スキャッグスの作品の中で、もっとも好きな曲はアルバム[Middle Man]の1曲目JOJO (1980)なのですが、アルバムでと云えば、この[DOWN TWO THEN LEFT]が気に入っております。これまで何度も繰り返し聞いてきた名盤と同じ様に、本作はアルバムを通しての完成度の高さと楽曲、アレンジの良さが、お気に入りの1枚になった理由です。それをたまたま中古CD屋で紙ジャケットのリイシュー版を見つけたため、今月の愛聴盤となった次第です。名うてのスタジオミュージシャンが揃っていると云うだけでは語れない、バンドとしての演奏の熱さと一体感が特に素晴らしいです。特に2曲目の[HARD TIMES]は淡々としたドラムとギターの表現力あるカッティングにボズのソウルフルな歌声が絡み合い、独特な空気感が絶妙ですね。

安藤忠雄 建築展 [挑戦-原点から-]

現在進めている千束の住宅コンペが、間口4Mに満たない狭小敷地の計画になります。計画案を詰めてゆく過程で、様々な狭小住宅をひも解いてみたのですが、その中で、やはり安藤忠雄氏の「住吉の長屋」はどうしても避けて通る事のできない重要な指標であります。傑作の誉れ高いこの住宅は、中庭を内包するコンクリート打ち放しの安藤氏の出世作になるのですが、その魅力は今も衰えていません。実は、この原寸模型がギャラリー間で行われている建築展で展示されているとの事で、早速足を運んでみました。
極限まで切り詰められた空間は、確かにコンパクトなのですが、狭く息苦しいという事はなく、逆に全てのものが自分の手が届く範囲にある居心地の良さを感じる事ができました。これは中庭に開いた開口の効果が高く、庭を挟んで対面した居室も一体の空間と感じられ、内部-外部-内部の連続が奥行きとして感じられます。また、それぞれの空間が持つ幅・奥行・高さのプロポーションが非常に練り上げられている様に感じられました。これは体で建物の大きさをイメージしながら作り上げていったと思うのですが、この設計者としての原点ともいえる空間をイメージする事の大切さを改めて感じました。もちろん、雨の日には傘をさして寝室に行かなければならないといった、不自由さ(?)を内包しているのですが、ここに「自然と共に暮らす」といった価値観を見いだしているお施主さんもやはり素晴らしいですね。確実にここだけに存在するはずの空気が流れているのですから・・・。

祝つづく

今月はおめでたい事が続きます。

スタッフの木村君に女の子が生まれました。

陣痛が始まってから、出産までにかなり時間がかかったようで、奥様は大変だったようです。母子ともに健康という事でなによりでした。現在、奥様とお子様はご実家に居られるとので、木村君本人はしばらく一人暮らしが続くとの事(結構、聞くにしのびない食生活を送っているような・・・)。12月には新居にて3人での新生活が始まる様ですのでもうしばらくの辛抱ですね。楽しい新生活をお祈りしております。

本日はスタッフの西田さんの結婚式でした。

普段からの行いが宜しかったのでしょう、大変気持ちの良い秋晴れに恵まれました。お集まりの方々も非常に明るい方が多く、和やかな雰囲気の中、大変に気持ちの良い結婚式でありました。今回は、誠に僭越ながら新婦側の主賓としお招き頂いきました(いささか役不足な感じは否めず、果たしてよかったのでしょうか・・・)。一応、御挨拶等を述べさせて頂いたのですが、これがいつになく緊張しなかったというか・・・まったく驚くべき現象に見舞われました。披露宴の雰囲気がそうさせてくれたのか、それとも最近は講義のおかげで、人前で話す事に抵抗が無くなったのか・・・いずれにしても図々しくなっている事には代わりはなさそうです(少し反省しました)。

披露宴会場は、中庭等もあり、屋外で新郎にケーキを振る舞って頂くなど、本当楽しく心地の良い時間を過ごさせて頂きました。そんな中で、西田さんの幸せそうな様子が一層、心に染みた次第です。改めましてですが、本当におめでとうございます。末永く、お幸せに。