鎌倉めぐりなど @擂亭

先日(執筆時は2008年9月頃になります)新規物件コンペ[S-HOUSE_KAMAKURAYAMA-Anabatic wind-]の現調会があり、久しぶりに鎌倉に行く事になりました。計画敷地は高台にあり、南に相模湾を見下ろす絶好のロケーションでした。お施主さんが持参されたイメージスクラップも非常に趣味の良さを感じられ、俄然やる気を出したのですが、エントリー数が100組近くにものぼり、これを勝ち抜くのは至難の業と、少々複雑な思いで敷地を後にしました。
当日は折角の遠出なので鎌倉巡りなどをする事にしました。午前中に到着してから早めの昼食を、そば・会席料理の「擂亭(らいてい)」で取る事にしました。

通りに面した山門を潜ると石畳の路地が母屋へと繋がっており、木々が気持ちの良い木陰を落としています。開店直後という事もあり、正面の母屋から出て来た女将さんが入口付近でお出迎えくださりました。良くお手入れのされた庭と相まって期待感が高まりました。予約をしていかなかったため、母屋正面の2階入口ではなく、1階の店内に廻り込むことになる。階段をおりながら木々の間を抜けて左へ大きく曲がった所で、庭が開け母屋の全景が伺えました。江戸時代の農家の旧宅を移築した母屋は小高い丘にあり、前面の庭に開け放たれた開放感ある建物でした。2階の窓にはステンドグラス等もちりばめられ、豪農の暮らしぶりを伺えます。良い天気にも恵まれ、緑の芳香を感じながら遠景の海を想像しながらそばをいただくことに・・・久しぶりに味わう至福の時間におおいに満足しました。

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