建物を支える地盤を考える_大津K-HOUSE=in the compound=


以前のブログ「原風景に想うこと3」で記しましたが、今回の敷地は琵琶湖に至近の旧東海道沿いに位置しています。現在の湖岸は埋立て行われているため、かつての琵琶湖は、もう少し陸側まで広がっていました。街道沿いには街並が続きすっかり市街化されていますが,地中はどちらかというと水を多く含んでいる軟弱な地盤である事が地盤調査の結果、判りました。

今回の地盤調査はスウェーデン式サウンディング試験により、確認を行いました。表層は軟弱でしたが、概ね1.5M掘り下げた位置に支持地盤となる層が確認できたため、その間に地盤改良を加える事となりました。地盤改良とは地面に孔を開け、その中の土とセメント系の固化材を混入し、円柱状に支持を何本も作って建物を支える工法です。今回の円柱は直径500ミリのものを、建物の基礎下に合計52本設けました。

添付図は、建物基礎形状を示した施工図です。

平面形状の中に、破線で番号を振られた小さな円が多数描かれていますが、これが地盤改良を行う位置になります。基礎の直下と、ベタ基礎(土の上を覆うコンクリートの床板)部分で重量が均等に分散できる様に配されています。

平面の周りに描かれているのは、基礎の断面図になります。ベタ基礎の高さが室の用途によって変えている様子が判ると思います。これは、床下に空間が不要な箇所は、床板を上に設定し、土の掘削量とコンクリート量を軽減する事に役立っています。この凹凸に合わせる様に、地盤改良の柱状体の天場は管理し、床板を受ける必要があります。また、地中梁の深さによっても、柱状体の仕上がり高さは管理する必要があるため、施工に先立つ計画がとても重要になるのです。

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