地鎮祭を無事に迎える事ができた様子を前回のブログでご報告させて頂きましたが、祭事と併せて「縄張り」の確認を行いました。これは、敷地の中で建物が実際にどこに建ち、どれくらいの大きさになるかを、ロープで地面に示し、図面との整合と、設計内容を実地に再現する際に問題があるかなどの確認を行うものです。お施主様、設計者、施工者の3者による立合い確認を行うため、着工前のタイミングとしては、地鎮祭に前後して行う事を多くなります。
今回の敷地には、南側の敷地境界中ほどに祠があります。この祠を玄関へのアプローチで拝める様に建物の配置計画を行いました。建屋本体と袖壁に挟まれたアプローチは細い露地状になっています。祠はこの袖壁の一部に設けられた開口から臨めます。
縄張りでは、この祠の位置と袖壁、開口の位置を実際の大きさと向きで確認しました。計画時に想定していた祠の位置と、実際の位置に若干のズレがあったため、開口の位置を調整する事にしました。
また、袖壁の基礎が祠、埋設配管に干渉する可能性があることが判り、基礎形状を調整する事にしました。詳細な敷地測量を行っていればこの様な事は無いのですが、今回はそれを行う事ができなかったため、臨機応変に対応する事が必要になりました。
■大津K-HOUSE=in the Compound= 設計編
01.定年を控えた単身赴任後の家をリフォームするか建替えるか
02.遠隔地で行う家づくり ハウスメーカーと設計事務所の違い
■大津K-HOUSE=in the Compound= 現場監理編
00.地鎮祭_大津K-HOUSE=in the Compound=
02.建物を支える地盤を考える
03.基礎工事の工程:掘削工事
04.基礎工事の工程:鉄筋工事
05.基礎工事の工程:打設工事